実際に自分が過敏性腸症候群の疑いがあると言われてもどういった治療法があるのかわかりませんよね。

 

ここでは大まかにですが治療法を説明していきたいと思います。

 

治療手段は4つあります。

生活習慣の改善(運動習慣を含む)
食事療法(プロバイオティクスを含む)
薬物療法
心理療法

 

推奨される治療は3段階あります。次からみていきましょう。

治療法

・第1段階→食事療法と生活習慣の改善及び症状に合わせた薬物療法。

ビフィズス菌などプロバイオティクスといわれるものを併用する場合もある。

 

・第2段階→消化器系の薬を強くすることと心理的状態に合わせた向精神薬の投与やストレス対処への助言などの簡易精神療法(向精神薬→中枢神経系に作用し、生物の精神活動に何らかの影響を与える薬物。)

 

・第3段階→心理的な心理療法

生活習慣の改善

・睡眠時間、起床時間をなるべく同じ時間にすること
・睡眠時間を7~8時間確保すること
・食事をとる時間もなるべく同じ時間帯にすること
・運動習慣をつけること
・暴飲暴食をしないこと
・アルコールや、カフェイン、炭酸飲料、煙草をひかえること
・不要な間食をひかえること

 

肥満のある過敏性腸症候群の人に対する減量プログラムとして行われた運動は、腹痛と便通異常に効果があることが示されています。

 

軽度の運動でもストレス発散には効果があり、散歩やストレッチ程度の運動でも継続する価値はあります。可能であれば毎日15分でも行うことにしてください。

 

ウォーキングについて詳しく知りたい方はこちら

過敏性腸症候群の改善にウォーキングが効果的?3つのコツを意識しよう

食事療法

症状が悪化する可能性のある、炭水化物や脂質の多い食事、コーヒー、アルコール、香辛料などを減らすことが大事です。

低FODMAP食(FODMAPダイエット)

低FODMAP食とは大腸内での発酵を活発化させる、ラッキョウなどに含まれる食物繊維であるフルクタン、サトイモなどのぬめり成分に含まれるガラクタン、乾燥昆布などに含まれるポリオール、スイカなどに多い果糖、乳製品中にある乳糖などを含む食品の制限するダイエット法である。

 

これらの糖類が多く含まれた食品が小腸で十分に吸収されないまま大腸に入ると大腸内で発酵して、腹痛・下痢・お腹の張りなどを起こす原因になることが最近わかってきました。

 

(できれば控えたい食品は何?)
・ソルビトールやマンニトール、果糖、乳糖が多く含まれる加工食品

・小麦、玉ねぎ、カシューナッツやピスタチオ

・牛乳などの乳製品

・ひよこ豆やレンズ豆

もっと詳しく低FODMAP食について知りたい方は下記リンクをどうぞ

過敏性腸症候群の人にお薦め!低FODMAP(フォドマップ)食とは

プロバイオティクスとプレバイオティクスとは

腸内フローラの改善策のことをいいます。腸内細菌では善玉菌、悪玉菌、日和見菌が適度にバランスをとっており、これを腸内フローラといいます。

 

過敏性腸症候群では腸内フローラを適正化することで症状が改善されます。

 

こういった効果を期待できるビフィズス菌などの生菌を含むサプリメントや食品のことをプロバイオティクスといいます。

 

乳糖不耐性の人はヨーグルトで下痢になることもあるため専門医に相談してから使用しましょう。

 

プレバイオティクスとは吸収されることなく腸に到達して、善玉菌だけが栄養源とすることができるオリゴ糖や一部の食物繊維などのことです。オリゴ糖の多い食品には豆類・バナナ・ゴボウなどがありますが低FODMAP食では避けるべき食品もあるので注意しましょう。

 

プロバイオテイクスについて詳しく知りたい方はこちらをどうぞ

過敏性腸症候群の治療に効果的!?プロバイオティクスって何?

薬物療法

薬は大きく分けて腸に効く薬と、脳に効く薬があります。

 

第1段階で使用する薬は5-HT3拮抗薬(イリポー)・消化管機能調整薬(セレキノン)GC-C受容体作用薬(リンゼス)・ゲル形成薬(コロネルやポリフル)・粘膜上皮機能変容薬(アミティーザ;日本では保険適用なし)を使用。

 

症状に合わせて下痢止め、便秘の薬、抗コリン薬(腹痛に使用)が使用される。

 

第2段階ではナウゼリンやガスモチン・下痢薬・漢方薬・抗アレルギー薬・抗うつ薬・抗不安薬が第1段階での薬と置き換えもしくは追加で投与されます。

 

第3段階は薬ではなく専門的心理療法がおこなわれ、薬の変更は主となりません。

 

体が冷えると下痢や便秘を起こしやすくなるので衣服を調節してお腹を冷やさないようにしましょう。また入浴で体を温めるようにしましょう。

漢方を使った治療

詳しくは下記リンクへ

過敏性腸症候群で起きる様々なタイプの下痢に処方される漢方の作用について

まとめ

①治療方法は4つある

②生活習慣の改善(運動習慣を含む)

③食事療法(プロバイオティクスを含む)

④薬物療法

⑤心理療法

 

生活習慣の改善・食事療法・薬物療法を試してダメであれば心理療法という流れが一般的なようです。

 

各治療法については関連リンクを貼っているので参考になればと思います。

 

過敏性腸症候群は人によって原因が違うので自分に合った治療法を見つけていきましょう。



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10年間急な腹痛に悩まされてきました

10年間も急な腹痛に悩まされてきましたが

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途中で離席したり…

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