このページでは過敏性腸症候群(IBS)の詳しい分類とその診断基準について説明していきます。

過敏性腸症候群という病気の分類

過敏性腸症候群は消化器専門医(消化管の病気を専門とする医師)が最も診断することが多い病気です。過敏性腸症候群は医学的に心身症に分類される病気です。

 

一般的に機能障害に分類され
・腸の運動
・腸の神経の感受性
・脳がこれらの機能の一部をコントロールする方法

 

など、体の正常な活動の機能が損なわれるため緊張すると腹痛やおなかの違和感が頻繁に用事てしまいます。

過敏性腸症候群はどのように分類されるのか?

消化器症状の現れ方により

便秘型
下痢型
交代型

上記3つに分けられます。

 

症状は慢性化するか再発し続くかのどちらかです。

 

便通の異常が長く続くと、

・おならが頻繁に出る
・食欲低下
・肌荒れ
・吹き出物
・頭痛
・肩こり
・口臭
・イライラする
・睡眠症状

などの症状がでてきます。これらが引き金となってストレス性のうつ状態やうつ病になることさえあるのが過敏性腸症候群という病気なのです。

過敏性腸症候群の診断基準

お腹の痛みや調子が悪く、それと関連して便秘や下痢などのお通じの異常が数か月以上続くときに最も考えられます。大腸に腫瘍や炎症がないことが前提です。

10%程度の人がこの病気であるといわれています。女性が多く年齢とともに減ってくることが分かっています。

診断基準(ローマⅢ基準)

最近3か月の間に、月に3日以上にわたっておなかの痛みや不快感が繰り返し起こり、下記の2項目以上の特徴を示します。

 

1)排便によって症状が和らぐ
2)症状とともに排便の回数がかわる(増えたり減ったりする)
3)症状とともに便の形が変わる(やわらかい時と硬い時がある)

 

症状は様々ですが、下腹部痛、腹部膨満、ガス、便秘、下痢がよく見られます。

 

通勤や通学途中で電車を降りて駅にトイレに駆け込むなどはよく生じるもので、男性より女性のほうが便秘型が多く腹痛を訴える割合が多いです。

過敏性腸症候群の分類

便の形から下痢や便秘を判断し過敏性腸症候群の病型を分けるのが一般的です。

 

便の形状はBristol便形状尺度によりタイプ1からタイプ7に分類されます。

 

タイプ1と2が便秘の便形状、タイプ6と7が下痢の便形状です。

 

その中間タイプ3から5が正常の便形状です。

 

(Bristol便形状スケール→世界共通の指標。英国ブリストル大学のHeaton博士が1997年に提唱しました。)

 

(タイプごとの詳細)
タイプ1→兎の糞のようなコロコロとした木の実状の硬い便。
タイプ2→コロコロした便をくっつけてソーセージのようにした便。
タイプ6→形が定まらない崩れた泥のような便。
タイプ7→形のない水のような便。

過敏性腸症候群の病型はこの便の形状により
便秘型、下痢型、混合型、分類不能型の4つに分けられます。

 

・タイプ1か2である頻度が全排便の25%以上かつタイプ6か7である頻度が25%未満であるのものが便秘型
逆の割合になるのが下痢型
ともに25%以上あるものを混合型
ともに25%未満で便形状の異常が不十分なものを分類不能型

 

最新のRomeIVでは、各病型はBristol便形状尺度に基づいて患者自身が報告した下痢と便秘の頻度に基づいて分類されるようになりました。

 

ガス型といわれていたものも、便形状により上記のいずれかに分類されます。

まとめ

①過敏性腸症候群は心身症に分類される病気

②過敏性腸症候群は症状により3つに分類することができる

③便秘型・下痢型・交代型

④診断にはローマⅢ基準というのものが用いられる(最新のものはローマⅣというものもある)

⑤従来ガス型と言われていたものでも便形状により分類がなされる

 



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